label
Black Jazz Records

黒人により設立、運営されたインディーレーベル、Black Jazz Records('71〜'76)。トータルリリース数はわずか20作品だが、どの作品をとってもBlack Jazzというレーベル名の通りdeepでspiritualな世界が展開されている、最高にカッコいいレーベル。 濃いjazz funk作品も多く、近年のクラブシーンでの評価はすさまじい。この世界を是非味わってみて下さい。20作品中18作品がCD化されており、オフィシャルサイトで購入できます。レコ屋には卸していないので、実質買えるのはここの通販のみ。P-Vineから出ていた日本盤は残念ながらほとんど廃盤です。(追記:2005年、めでたく全タイトルCD化が決定!ありがとう、P-Vine!)

compilation
The Highest Pleasure : The Best Of Black Jazz ('98/P-Vine)
P-VineからのBlack Jazz Recordsの作品再発に伴い発売されたサンプラー的なコンピレーションアルバム。spiritualなナンバーがぎっしり詰まっている。 看板アーチストDoug Carnをはじめ、全てのアーチストがカッコいい。僕が最初にこのレーベルに触れた作品であり、spiritual jazzにハマるきっかけになったアルバム。メチャクチャおススメ。

THE BEST OF BLACK JAZZ RECORDS ('96/Soul Jazz Records)
上のP-VINE盤に先駆けてロンドンSoul Jazz Recordsが発表したコンピレーション。これが出ていなければP-VINEからの再発も無かったことでしょう。さすがSoul Jazz!目のつけどころが違います。 P-VINE盤とのダブりは13曲中5曲。これも必携盤…ですがもう廃盤になっているようですので、店頭在庫を漁ってみて下さい。 (また出回ってるようですが、権利関係が未調整だったらしくBlack Jazzレーベル本体から叩かれてますねぇ・・・。大丈夫か?Soul Jazz。)

discs
Gene Russell / New Direction ('71)
Black Jazzレーベルの記念すべき1作目はレーベルプロデューサーでもある自身のアルバム。1作目ということもあってか、このレーベル独特のドス黒さはまだあまり感じられず、わりと普通のピアノメインのsoul jazz作品になってます。曲も"Willow Weep For Me"や"On Green Dolphine Street"なんかのスタンダードメインで全編ブルージーで小気味よいピアノが聴けます。Horace Silverの"Silver's Serenade"やStevie Wonderの名曲"My Cherie Amour"のカヴァーでは小洒落た雰囲気も。すでにハウスベーシスト的存在のHenry Franklin(b)が参加していてファットなベースを聴かせてくれてます。

Walter Bishop Jr. / Coral Keys ('71)
40年代からCharlie Parker、50年代にはMiles Davisと共演するなど、レーベル中最もメジャーなキャリアを持ったアーチストBishop(p)のBlack Jazzでの1作目。Harold Vick(fl、ss、ts)、Woody Shaw(tp)、Idris Muhammad(dr)などが豪華メンバーが参加してます。透明感のある洒落たタイトルトラック"Coral Keys"、Vickのソプラノソロが秀逸なワルツナンバー"Waltz For Zweetie"、シンプルだがカッコいいピアノリフが光る"Soul Turn Around"など前半は割とオーソドックスなナンバーが続きます。後半3曲にはShawが参加してだんだんと熱を帯びていく。怪しげな雰囲気をもつモードナンバー"Three Loves"では切れ味鋭いShawのペットが炸裂。中盤フリーっぽい展開を見せるラストの"Freedom Suite"ではShaw、Vickともに熱のこもったソロを聴かせてくれます。Bishopのピアノもそれに応えるように激しくなってます。これ以前の彼の作品は聴いたことないんですが、かなり斬新なアプローチだったんではないでしょうか。このレーベルには珍しくクリアな印象を受ける新主流派っぽい作品です。

Doug Carn / Infant Eyes ('71)
Black Jazzレーベルのイメージ=この人のイメージと言ってもいいでしょう。レーベルを代表するアーチストDoug Carnの通算2作目、Black Jazzでの1st。1曲を除き残り全てがカヴァー曲で構成されてます。妻Jean Carnのspiritualなコーラスで始まる"Welcome"はColtraneのナンバー。続く"Little B's Poem"はBobby Hutchersonの曲。Dee Deeのヴァージョンよりテンポが速く、圧倒的なパワーを持った名カヴァーです。他にもW.Shorter"Infant Eyes"、M.Tyner"Passion Dance"、H.Shilver"Peace"などおいしいところのカヴァーを収録。極めつけはColtraneの"Acknowledgement"!Jeanのソウルフルなヴォーカルが素晴らしいです。唯一のオリジナル"Moon Child"もspiritualな雰囲気のナンバーで他の名曲たちに負けてません。このレーベル独特のドス黒さが発揮されるのはレーベル3作目であるこのアルバムから。

Rudlph Johnson / Spring Rain ('71)
Coltraneの影響を強く感じさせるサキソフォニスト、Rudolph Johnsonの1stアルバム。2ndよりもストレートな印象で、soul jazzっぽい曲が多目です。独特の詰まったような音色でモードフレーズをブリブリ吹きまくるこの人のスタイルは大好きです。オープニングのバップナンバー"Sylvia"やコンピにも収録されたテーマが黒くて渋い"Diswa"など派手目の曲もいいんですが、瞑想的な雰囲気が美しい"Fonda"や"Spring Rain"なんかでの情感溢れる音色、フレージングは素晴らしいですね。だんだん熱くなってくる感じもよいです。左のジャケ写はBlack Jazz通販で買ったCDですが、元々写真のはずがイラストになってます。そりゃないだろと・・・。

Calvin Keys / Shawn-Neeq ('71)
ギタリストCalvin Keysの1stアルバム。全編通してジャズの範疇にとどまらないKeysのストレートかつ黒いギタープレイが堪能できる内容で、少しでもギターをかじった人なら嬉しくなってしまうんじゃないでしょうか。黒人らしいしなやかさをもったファンキーなjazz rock作品です。まずオープニングの"B.E."が最高。スピリチュアルなイントロに続いてカッコいいギターリフが炸裂するjazz rockで、誤解を恐れずに言えばハードロック的な重厚な推進力をもったナンバーです。早速リフをコピーしてしまいましたよ(笑)続く"Criss Cross"はスピード感満点のスウィンギーなナンバー。バックのエレピがフワフワ感を醸し出す中、ひたすら疾走するギターがカッコいいです。同じくエレピが心地よい牧歌的なワルツナンバー"Shawn-Neeq"、IRMA系コンピに入っていそうな、ちょいラウンジーなテイストの"Gee-Gee"と続いて、ラストは"Hors-a-phone"という電子音っぽい音を出す謎の創作楽器をフィーチャーした"B.K."。オープニングの"B.E."と対を成すカッコいいjazz rockナンバーです。 このアルバム、Black Jazzレーベルの中でもロック色が強くて、ロック系のリスナーにも強烈にアピールするんじゃないでしょうか。こういう作品が隠れてるからこの時代のジャズは面白いんですよねー。Black Jazz恐るべしです。

Chester Thompson / Powerhouse ('71) 
Tower Of PowerやSantanaのメンバーとして知られるオルガニストの唯一のリーダー作。同レーベルのオルガニストDoug Carnとはまた違ったsoul jazz的なオルガンジャズファンクが聴ける。とくにコンピにも収録されたタイトル曲"Powerhouse"のドス黒grooveは絶品です。モーダルな"Trip One"もいいですね。このアルバムにはColtrane直系のサキソフォニストRudolph Johnsonが参加していて、内容にあわせたアーシーなプレイをしてるんですが、もろブルースの"Mr.T"のソロでもモード癖が出てるのがなんか面白いです。

Henry Franklin / The Skipper ('72)
Bobby Hutchersonとの共演やThe Three Soundsとしても活動していたベーシスト、Henry Franklinの初リーダーアルバム。全体的に淡々とした雰囲気で、わりと派手目なBlack Jazzレーベルのカタログ中では渋い作品です。とはいっても、おそらく作為的に施された抑え目のアレンジのなかに青白い炎が光を放つような感覚をもった素晴らしい作品になってます。まずオープニングの"Outbreak"での高速ウォーキングベースに圧倒されます。続く"Plastic Creek Stomp"は余分なものを削ぎ落としたシンプルなアレンジがcoolなjazz funk。後のアルバムで再演されるAl Hall Jr.(tb)作の"Theme For Jo Jo"は洗練された雰囲気のナンバーで、C.Owensのソプラノソロがいい感じ。で、本作のハイライトは次の"Beauty And The Electric Tub"。単調なフレーズを延々続けることで高揚感を生み出す、ある種麻薬的な魅力をもったナンバーです。後の2曲はbossa、soul jazzとここまでとはまったく違った雰囲気で少々浮いてますが、それを差し引いても十分カッコいい作品だと思います。

Doug Carn / Spirit of the New Land ('72/Black Jazz)
ほとんどカヴァーだった1stと違い、7曲中5曲がオリジナルナンバーで占められた充実の2nd。Strata-Eastの創設者としても有名なCharles Tolliver(flh)も参加してます。オープニングのおどろおどろしい"Dwell Like A Ghost"からspiritual色全開。続く "My Spirit"はドラマティックな展開に度肝を抜かれる激spiritualなナンバー。 UPテンポでたたみかける"Arise and Shine"やTolliverのソロが火を噴く"Trance Dance"、Milestone時代のMcCoyを思わせる"New Moon"など、オリジナルのクオリティが非常に高いです。今回カヴァーはM.Davis"Blue In Green"、Lee Morgan"Search Of The New Land"の2曲で、いずれもJeanのヴォーカルをフィーチャーしてspiritualなアレンジになってます。

The Awakening / Hear,Sense and Feel ('72) 
2nd「Mirage」よりもspiritual色の強い、彼らの1stアルバム。2ndもいいけど、個人的にはこっちのほうが気に入ってます。とくに好きなのが2曲目の"When Will It Ever End"。ベースのオスティナートに浮遊感のあるエレピがのる瞑想的な静寂系spiritual jazzで、作者でもあるAri Brownのフリーキーなテナーソロが素晴らしい。リーダーFrank Gordon作のストレートアヘッドな2曲"Convulsions"、"Jupiter"もカッコいいし、Young-Holt Ulimited出身のピアニスト兼もう1人のリーダーであるKen Chaney作のsoul風ナンバー"Brand New Feeling"も甘すぎなくていい感じ。またアルバムの最初と最後にポエトリーリーディングが入ってて、コンセプチュアルなのもいいですね。名盤だと思います。

Gene Russell / Talk To My Lady ('73)
レーベルプロデューサーRussellの2ndアルバム。軽い感じの1stは個人的には大したことないと思ってるんですが、こっちはなかなかいいですよ。内容的には前作の延長線上にある作品ですが、エレピを導入してて、レーベル色も前作よりは出ていると思います。しかし一番の聴き所はリーダーよりもリズム体。とくに前作から連投のHenry Franklinによる異常にファットなベースが全編スゴイことになってます。それに加えてドラムはNduguですからね。前作と違うはずです。イントロのベースとバッキングのワウギターがカッコいいファンキーなナンバー"Get Down"やエレピブルースのタイトル曲なんかもいいんですが、本作の目玉はなんといっても"My Favorite Things"!このアレンジはかなり強烈です。とくにベースがブチ切れてます。この曲だけでも必聴です!他、Stevie"〜Sunshine Of My Life"のボサカヴァーやピアノのみのバッキングに語りが乗っかる"If You Could See Me Now"なんかも入ってます。

Rudolph Johnson / The Second Coming ('73)
Black Jazzに2作のアルバムを残してシーンから姿を消したテナーサキソフォニストRudolph Johnsonの2ndアルバム。Coltrane直系のspiritualなプレイが光る、このレーベル中でもかなり濃く、深いアルバムとなっている。 とくに"The Highest Pleasure"は力強いsaxの咆哮が素晴らしい、めちゃくちゃカッコいいナンバー。タイトル曲"The Second Coming"もColtraneを彷彿とさせる作品である。

Kellee Patterson / Maiden Voyage ('73)
後にsoul方面に進むKelleeの唯一のjazz作品。楽曲的にはメインストリーム寄りのジャズヴォーカルアルバムになるんだろうけど、流石Black Jazzの作品だけあってdeepな仕上りになってます。U・F・Oもカヴァーした"Magic Wand Of Love"はメロディ、アレンジともにこれ以上無いくらいの名曲。 めちゃくちゃ好きです。タイトルトラックの"Maiden Voyage"はもちろんHerbieのあの曲。なぜか日本盤のクレジットが抜けてるが、Joanne Graverのヴァージョンで有名な"See You Later"もカヴァーしてます。このアルバムは本当におススメです。絶対聴きましょう。

Walter Bishop,Jr.'s 4th Cycle / Keeper Of My Soul ('73)
ベテランピアニストBishopのBlack Jazzでの2ndアルバム。コンガやヴィブラフォンを加えた編成で、Bishopもピアノに加え、エレピ、オルガンもプレイしています。このバンドが4th Cycleなんでしょうかね。メインストリーム寄りだった1st(名盤!)とはうってかわって、濃密で真っ黒いアルバムになってます。鳥肌が立つくらいカッコいいjazz funkチューン"Soul Village"、アフロ色バリバリな"N'dugu's Prayer"、"Those Who Chant"、重厚なオルガンジャズに仕立て上げられた"Summertime"など全7曲捨て曲なしの名盤!いかにもBlack Jazzレーベルという感じで激オススメ盤です!

The Awakening / Mirage ('73)
彼らの2ndアルバム。Black Jazzの作品の中でもかなりjazz funk色が強く、Doug Carnの4thと並んでAcid Jazzファンにはもってこいの作品だと思う。オープニングのafro funk色が濃い"Mode For D.D."やストレートなjazz funkナンバー"Slinky"、激spiritual funk"March On"などカッコいい曲が目白押し。 "The Ultimate Frontier"などのspiritualなナンバーも素晴らしい。特にKen Chaney(key)のプレイはセンス抜群である。

Doug Carn / Revelation ('73)
彼の最高傑作とされている3rdアルバム。今作はOlu Dara(tp。Alto Horn)、R.Mclean(as、ts、fl)、N.Page(g)、W.Booker(b)などが参加。イントロダクション的な小曲"God Is Love"で始まるのはお約束。Acid Jazz勢のGallianoもカヴァーした"Power and Glory"や美しいメロディが印象的なタイトル曲"Revelation"などやはりspiritualなナンバーが満載で、続くColtraneの"Naima"は美しすぎて気絶しそうになる名カヴァー。もう1つのカヴァー、McCoyの"Contemplation"もJeanの力強いヴォーカルが印象的。他にもオルガンとヴォーカルのコールアンドレスポンスがカッコいい"Time Is Running Out"、Rene作の"Jihad"など、全編通して最高の内容です。是非是非聴いて欲しい大名盤です。

Henry Franklin / The Skipper At Home ('74)

Black JazzのハウスベーシストH.Franklinの2ndアルバム。今作ではFranklinはプレイに徹していて、曲は前作でも1曲書いていたAl Hall Jr.が3曲、David Dullah(!)が2曲を提供し、残る1曲はChick Coreaのナンバーという構成。前作より華やかな雰囲気です。まずオープニングはAl作の"Blue Lights"。刑事もんのドラマにピッタリの(笑)疾走系ナンバーで、全体をグイグイ引っ張るFranklinのベースとバッチリ決まったホーン陣のアンサンブルがカッコいいです。次はChick Coreaの"What Was"。スパニッシュな旋律をもつ3拍子ナンバーでテーマの後、tp、ts、elpと長尺ソロ回しが出てきます。O.Bradshaw(tp)のキレのいいソロもいいんですが、C.Owens(ts)の強烈にのたうち回るテナーソロが圧巻です。続く"Soft Spirit"は洗練されたメロディが素晴らしい、静か目のナンバー。これはブラックムービーのサントラっぽい感じ。次の高速4ビート"The Magic Boy"もですが、All Hall Jr.っていい曲書きますよね。残りの2曲がD.Dullah作で、ここからdeepな世界に。もちろん本人参加です。"Venus Fly Trap"は先日めでたくCD化されたD.Hammond & D.DullahのTribe盤に追加収録された7inchに入ってた曲。これがカッコいいんですよ。オリジナルとは違ったアレンジで、こっちでは野郎のボイスがフィーチャーされててかなり激しくなってます。"Waltz For Boobuss"は瞑想的な雰囲気が素晴らしいです。メロディアスなベースプレイもいいですね。余韻たっぷりに終わるのがまたたまりません。


Calvin Keys / Proceed With Caution! ('74) 
Black Jazzレーベル唯一のギタリストによる2ndアルバム。ギタリストの作品としては異色のspiritual感に溢れた名盤です。オープニングはイントロからしてspiritual色濃厚なタイトル曲"Proceed With Caution"。続く静寂系の"Tradewinds"はTribeレーベルでもお馴染みのDavid Durrah作。こういう同じベクトルを持ったミュージシャン同士の関わりは興味深いですね。Al Hall,Jr作の"Efflugence"は疾走感が気持ちいいキャッチーなナンバー。コンピにも収録された重量級jazz funkナンバー"Aunt Lovey" 、H.Franklinの重厚なベースラインが印象的な"Renaissance"と続き、穏やかなラストの"Night Cry"まで、捨て曲一切なし! 激おススメアルバムです。

Raland Haynes / 2nd Wave ('75)
謎の鍵盤奏者Roland Haynesが、Black Jazzの諸作に参加しているK.Lightsey(key)とともにH.Franklin(b)、C.Burnett(dr)を加えたエレピ2台+ベース+ドラムという珍しい編成で残した唯一のアルバム。上物がエレピオンリーなので、他のレーベル諸作と比べるとライトな感じですが、軽快なjazz funkナンバーが詰まった良作です。 コンピにも収録された浮遊感たっぷりの"Eglise"をはじめ、どファンキーな"Second Wave""Kristn's Play"、メロウな"Aicelis"、ハイテンションに疾走するブラジリアンナンバー"Descent"、タイトルを連呼するユーモラスなソウルジャズ"Funky Mama Moose"まで、いずれもキャッチーなナンバーぞろい。たまにはこういう軽めのもいいかもと思わせてくれるアルバムです。

Cleveland Eaton / Plenty Good Eaton ('75)
Ramsey Lewisトリオの元メンバーであり、The Dells、Soulful Strings、Rotary ConnectionなどのCadetレーベルのアーチストの作品にも参加していたEatonの初リーダー作。そのキャリアから容易に想像できるようにモロにソウル〜ファンク系の内容で、Black Jazz作品として聴くと結構ガッカリします(笑)でも、レアグルーヴ系の作品として聴くとなかなかの作品。数曲で披露されるEatonのヴォーカルも堂に入ったもので、いかにもな語りで始まる男気メロウソウル"Are You Out There Somewhere Caring"なんて、そのへんのB級ソウルよりよっぽどいい出来です。"Chi-Town Theme"、"All Your Lover,All Day,All Night"は「Shaft」あたりのブラックムービーのサントラを思わせるファンクナンバー。"Kaiser 405"だけはモロジャズで、基本4ビートなんですが、なんとなくファンクを聴いているような感じがします。 ラストの"Hamburg 302"はドープなウッドベースが唸る、スリリングなジャズファンクナンバー。個人的にはコレがイチオシ。そんな感じで、このレーベルでは一番の異色作品です。ジャズ好きにはすすめられませんが、レアグルーヴ好きの方はどうぞ。

Doug Carn / Adam's Apple ('74)
上のBlack Jazzコンピを聴いて気に入り、最初に手を出したのがこの作品。強烈なインパクトがあったのを憶えています。「こんなにカッコいい音楽があったのか!Gallianoがやりたかったのはコレか!」と。次の日には残りの3作を買いに走ってました(笑)このアルバムはBlack Jazzレーベル自体の最後の作品となったDoug Carnの4作目。ここでは前作まで重要な存在だった妻Jeanの姿は無く(離婚)、2人の女性Vocalを迎えDoug自身も歌ってます。これまでのspiritualな雰囲気を保ったままfunk色が強くなり、雰囲気も洗練されてるのでCarnの作品では一番聴きやすいかも。まずオープニングの"Chant"からカッコいいの一言。続く"Higher Ground"は2BO4もカヴァーした名曲。コンピに入ってた高速オルガンモードジャズ"The Messenger"やfunkyな"Adams Apple"、スポークンワードで始まる熱い"Western Sunrise"などのオリジナルも申し分ない出来ですが、最高なのはEarthの"Mighty Mighty"!ハイテンションにガンガン攻めてくるアレンジがめちゃくちゃカッコいいです。これも名盤でしょう。

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