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▼実験方法及び目的▼ 前回の実験で、木酢液に5分漬込むことでゲジを駆除できると確認できました。 そこで今回は、水草の木酢液による影響を調べていきます。 水草が木酢液によって枯れるなどしなければ水草を木酢液に漬込むことで、水草経由でゲジが混入する危険が防げるはずです。 まずは数種の水草を木酢液に5分漬込み、その影響を調べていきたいと思います。 ▼実験結果と結論▼ ほとんどの水草は木酢液原液に5分漬け込むと枯れる。 一時的には影響が無いようにみえるが、その後変色して枯れていくことになった。 今回唯一枯れなかったアヌビアスナナについても、一時的に葉が全て枯れ太い茎のみが残って再生する、という手順を踏むことから、影響は少なからずあると言える。 この実験により、水草についてゲジ駆除目的での木酢液の利用はリスクが大きすぎると言える。 しかしながら、砂利や機材といったモノに潜むゲジ駆除については有効であると思える。 ▼レポート▼ ◆2003/12/07◆ 今回の実験は、木酢液に漬込むことで水草にどんな影響が出るかを調べる実験です。 今回漬込んだのは6種類の水草、アヌビアスナナ、ミクロソリウム、ウィローモス、バコパ、アナカリス、マツモです。 ![]() ↑漬込み直後のモス(左)とバコパ(右)です。 バコパの色がかなり変わっています。モスにも若干の色あせが見られます。 ![]() ↑ミクロソリウムとアヌビアスナナの漬込み直後です。 アヌビアスナナには変色が見られませんが、ミクロソリウムに変色が見られます。 ![]() ↑マツモとアナカリス漬込み直後です。 どちらにも変色がありますが、特にマツモの変色が激しく思えます。 さらに植え込み直後の画像が以下になります。 ![]() ![]() ![]() ↑上からミクロソリウム、アヌビアスナナ、ウィローモス、影響の少ない3種です。 ![]() ![]() ![]() ↑バコパ、アナカリス、マツモの影響の大きい3種です。 表面の硬いものが影響が少ないようです。ある意味当然かもしれませんが。 問題は今後どうなるかです。 仮に今ある葉の全てが枯れても、新たな葉が芽吹くなら問題なし。 持ち直さずに枯れ果てるなら、漬込み時間を減らしどこまでなら耐え得るかを探り出さねばなりません。 ◆2003/12/09◆ 漬込み後2日が経過しました。 色あせているのはかわらずですが、かと言って崩れるようなこともありません。 ダメージ0ということはないのでしょうが、どの程度かの影響を見届けるにはまだ1ヶ月ほどはかかるのだと思います。 ◆2003/12/16◆ 木酢液漬込みから10日目、前回から1週間経ちました。 この1週間で大きな変化が現れました。 まず有茎系のマツモとアナカリス、そしてバコパですが、崩れ去り跡形もありません。 漬込み直後から変色の著しかった3つが、回復することなく枯れ果てたことになります。 崩れ去った順番は、マツモ→バコパ→アナカリスになります。 ![]() ↑漬込んだミクロソリウムです。 どの部分か判断しづらいと思いますが、葉の葉脈状のモノと根を残して枯れた形になっています。シダ病になったミクロソリウムにも似ていなくもありません。 経験上、この状態のミクロソリウムが立ち直ったことは見た事がないので、今後の再生は難しいと思われます。 ![]() ↑モスです、手前の茶色いモスが漬込んだものです。 モスも再生の兆しが見えません。組織が緩んではいないようですが、色の回復が見られないです。 ただモスについては以前、木酢液に数時間漬込んだ経験があります。 その時も同じような状態になりましたが、2ヶ月かかって通常に近い状態に戻っています。 漬込みモスの後ろに見える茶色掛かった緑のモスがその時のモスになります。 したがって、長期的には回復する可能性も否定はできないかと。 残るアヌビアスナナは、多少他と違う状況を見せています。 ![]() ↑中央にあるのが漬込みアニビアスナナです。 葉が枯れ枝上の部分だけが残っているのですが、画像の矢印の部分から新芽が生えてきています。 この新芽に関しては色あせ等もなく伸び続けています。 アヌビアスナナの場合は、漬込み後に葉は枯れるものの新芽が再生される、ということでしょうか。 現状で類推してみます。 アヌビアスナナを観察する限りでは、薄い部分が木酢液の漬込みに耐えられないようです。 言い換えるなら、葉や茎の薄い(細い)マツモ、アナカリス、バコパ、ミクロソリウム、モスが影響を強く受けたと言えるのでしょう。 しかしながらモスが形状を保っているところを見ると、水草の固さによっても耐久度が違うのかもしれません。また水分含有量などによっても、影響を受ける度合いが違うのかもしれません。 私の受けた印象では、成長の早いモノほど影響が大きく感じました。 これは、成長が早い=活発に代謝や光合成を行う=水や栄養を吸収しやすい=木酢液も吸収しやすい、ということなのかも知れません。 このことを仮定すると、アヌビアスナナが再生に向かっていることも説明できるかも知れません。 代謝の激しい葉の部分はより一層影響を受け、代謝の低いであろう茎の部分が影響をあまり受けなかった。 また茎の部分は栄養を貯めていると思われ、それにより再生が速やかに行われた、と考えられます。 結論を出すには早すぎますが、少なくとも水草の種類などにより、かなり木酢液から受ける影響に差が出るものと思われます。 ◆2005/08/31◆ 最後の報告から1年以上経っていますが、その後どうなったかという経緯などを説明させて頂きます。 アヌビアスナナは問題なく再生しました。 木酢液の影響で枯れた葉の茎部分はなくなりましたが、新しく生えてきた部分が順調に葉を伸ばし、その後どんどん増殖しています。 しかしながら他の水草は枯れてしまいました。 モスは茶色く変色したまま生長が止まり、他の水草は跡形もなく融けてなくなりました。 結果として、木作液に漬けてゲジが死滅する5分という漬け込み時間は、水草にも深刻な影響を与えると言えます。 |
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