| ◆グッピ〜汁事件(16歳頃の出来事) 私は今の水槽をとりまく環境は恵まれているな、とよく実感します。 それは安価で丈夫な機材が今の時代豊富だからです。 そう感じるような経験を、私はいくつもしてきました。 これはそのような経験の内の1つです。 今から13年程前のこと、その当時少ないこづかいをやりくりしながら60cm水槽2つと小型のインテリア水槽(約10リットル)を手に入れ維持していました。 当時60cmはグッピ〜水槽と金魚水槽にしてあり、特に自室のグッピ〜水槽は無い金はたいて買ったオートヒーター(サーモ付ヒーター、水中で使用する)を使っている私の中での大本命繁殖水槽でした。 300匹のグッピ〜が泳ぎエサをむさぼるその様をみて、『ワサワサ冥利、ここに極まれり( ̄〜 ̄。』とにやける毎日をすごしていました。 まだ夏には早いこの時期、朝晩の冷え込みの厳しい八戸で築30年(当時)の我が家では容赦なく10度にまで気温が下がります。 当時から『水温安定は生体に無理をあたえない、むしろ安定しろ!』と思っていた私は、当然のように24時間ヒーター実地中でした。それはもう365日フル稼働状態で、サーモスタットのオレンジの明りがよく灯っていたのを覚えています。 そんな時に、あの忌まわしい事件は起こりました。 あの日いつもと同じように学校へと行きました。 いつもと変わらぬ日々、授業、部活、そして帰宅。 しかし、事件はすでに起こっていました。 自分の部屋に戻り、まず違和感を覚えました。 『…なんか魚臭い( ̄〜 ̄;』 何故か腐った魚の臭いが部屋中に充満しています 辺りを見渡すと水槽の様子がどうもおかしい。何か白い長めのモノが多数漂っています。 その白いモノを確認してみると… 『…グッピ〜やん(TロT!!』 なんとグッピ〜が浮いています、しかも全滅です。 ボロボロに白くなった身体は、☆になってからかなり経過しないと普通はありえないほどの状態です。 パニックになりながらも原因を探ります。 先ずは水温を確かめます…40度です。 『…何故に40度(TдT!?』 いきなり原因判明です、グッピ〜煮えてます(;〜; 試しに水槽内に手を入れると風呂並に暖かいです(;〜;〜; おまけに手がとんでもなく臭くなりました(TへT; さらによく見ると、この水温でもサーモスタットの発光ダイオードが点灯したままです。明らかにサーモスタットの異常です。 それを分解し原因が判明しました。 バイメタルがさび付いています。 現在でこそサーモスタットはほぼ全て電子サーモですが、以前はバイメタルでの接触式サーモスタットが主流でした。 接触式の構造は単純、2種類の板状の金属を貼り合わせたバイメタルを利用しています。 金属は温度によって伸縮しますが、金属の種類によりその伸縮率は違っています。2枚の板状金属を貼り合わせると、伸縮率の高い方が変化が激しいのでまっすぐでなくどちらかに曲がっていきます。 その先の部分を接触させ通電させるという単純な仕組みです。 それをガラス管で覆いゴムで封をしたものが接触式サーモスタット、さらにヒーターをつけて水中で使うのがオートヒーターになります。 そのバイメタルの部分がサビついて固まっており、そのせいで通電状態で固まってしまっていました。 でもちゃんと密閉されているはずでサビるはずがありません。 そこでさらに調べると、ゴムが硬化してヒビが入っています。その部分から浸水しバイメタル部分に水滴が付き、サビついてしまったらしいです。 水中での使用が前提の商品だっただけに、かなりのショックを覚えました。 しかし泣いてもグッピ〜は戻ってはきません。 臭さに必死に耐えながら、夜までかかって後始末をしたものです。 これは今のヒーター及びサーモスタットでは起こりえない事故です。 ヒーターには温度サーモが内蔵され熱しすぎの場合は自動で切れますし、サーモスタットも何かがあれば電流が切断させます。 水温が下がることはあっても、水温が上がりすぎることは今の機材にはまずありえません。 それが昔より安価で、しかも耐久性も非常に高く、その上いざという時にも最悪の事態を避けるようなものが今売られている機材です。 水槽をやるものにとっては、とても幸せな時代になったのでしょう。 きっとこれからも機材は安価に便利になり、水槽での哀しい出来事を減らしてくれるのでしょう。 無理なこととは知りつつも、今もたまに夢想します。 この機材があれば…どれだけの生体を救えただろう… 数多く失ってきた生体を思いつつも、水槽をやめられないのはエゴではないのかと不安を覚えつつ、新たな機材を見る度毎に今以上を考えずにいられぬ自分がいます。 |
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