ZEROシーズン 水槽入門編
第6回 その意味を違えないで
 
夏はすぎ、秋を迎え、やがて冬になる…
どうしただすか?しんみりとして
冬になればボケガエルが冬眠する…
そしてうっかり永眠する…
訊くまでもないとは思いますが…あえて訊きます、
誰のことを言ってるんだすか?
しかし春の訪れと共にゾンビのように甦る…
永眠したことすら忘れたその緑の物体…
元より足らない脳ミソには自覚できるはずもなく…
無視だすか…
そんなボケガエルの分際でいっちょ前に夏バテして前回ろくにあちしの発言に応じることも出来ずにことごとくスルーしたあげくに最後には逃亡しくさった身の程しらずの甲斐性なしのポケロ〜ようやく長々と休みまくってやっとこさなんとか体力復活おめれとろー!!
…いちおうお祝い?
でもどうせポケロ〜レベルではあちしの美貌の引き立て役にもなりやしねぇ、せめてオルバス様ぐらいに美形になってみやがれこのコンチクショー!!
…オルバス様ってカプコンの対戦格闘ゲーム、
ヴァンパイアシリーズに出てきた美形な半魚人ね、
そういえばりうかもオルバス様の虜だっただすな…
そゆこと、つまり
「そういえば」と「総入歯」
は似ているということね。
いやいや、まったくわかりませんがな…
うっさいわね、
前回の分もまとめて暴れてるだけだわさよ。
はぁ…そうなんだすか…
ということで今回、
ZEROシリーズの最後として、
とても大事なことを伝えるわさ。
ほうほう、それはなんだすか?
用法容量を守って正しくお使いください。
…は?
用法容量を守って正しくお使いください。
い、いやだからね…
用法容量を守って正しくお使いください!!!!
すまぬ、おらが悪かっただ、
もうちょっち噛み砕いて言ってくだされ。
オッケー牧場!
もう前回の分まで謝るから、
なんとか話を進めてくだされ。
まだまだ暴れたらんが我慢してあげませう。

「用法容量を守って正しくお使いください」
これは薬のCMでもよく使われるフレーズだわさが、
実のところどんな商品にも書かれている
ありふれすぎた言葉でもあるわさ。
当然水槽用品…エサでもろ過装置でも何でも、
注意事項や使い方として書かれているわさね。
そうだすね。
でもそれはみんな知っているのでは?
たしかに個々の製品としての説明は
ほとんどの人は守っているだわさ。
でもね、水槽全体としてみれば、
とんでもないことをしている場合もあるんよ。
ほうほう、例えば?
初心者にありがちなので言えばph関係ね。
よく生体ごとに飼育水のphというのがあるわさ。
確かに飼育phとかあるだすな。
グッピーならph8ぐらいの弱アルカリとか、
シュリンプならph6ぐらいの弱酸性とかいうヤツね
まぁ実際にはその範囲を超えていても、
ph2とかph12とか余程に極端な数値でない限り
飼育も繁殖も可能なんだわさがね…
でも昨今ではネットの普及などもあって
実経験のない情報のみが巷に溢れ、
そこいら辺を鵜呑みにしすぎて飼育環境を
無視した行動をする人が増えているだわさ。
ふむ
話をphに戻すわさが、phってのは本来、
水槽内の様々な要因で変化するモノだわさ。
まずは水槽に入れた元の水、それでも違ってくる。
水道水にしてもその地域ごとで違ってくるわさ。
さらに水槽に入れている底床や石などに
よっても水質に影響が出てくる。
言い換えるなら、元の水を考慮し、さらにそれを
状況によって矯正するという意味を含めて
砂利などを選ぶのが本来の姿だわさ。
なるほど、それは別の言い方をすると、
砂利などの用法容量を正しく、ということだすかな
そゆこと。
でも無責任な情報が流れる昨今では、
そういう本来の意味をないがしろにしている
水槽が多いんだわさ。
まぁそれでもちゃんとろ過とか働いていれば
たいていは問題なく飼育できるんだわさ。
ただね、ここでまたphの情報が絡んでくる。
というと?
数字に踊らされて水槽を見ない人が出るんだわさよ。
わかりやすく例をあげてみるわさ。

例えばビーシュリンプを飼っていたとしよう。
問題なく飼育できていて稚エビも生まれている、
そんな環境だったある人がふとネットで
次のような情報を見てしまった。
「ビーシュリンプ飼育はph5.5〜6.5が理想」
まぁよくある情報だすな。
それを見た飼育者は水槽のphを知りたくなり、
計ってみたらph7.5だった。
数値は理想値と違っているが現状問題が発生
してないのだから数値が違っても関係ないはずね。
まぁ問題出てないから見守ればいいだすべ
でもそれを見てしまった飼育者の中には、
「phが違うのだから同じにしなくてはマズイ」
と思い込む人もおるんだわさよ。
その結果毎日半分水換えしてみたり、
ph調整剤を毎日の投与してみたり、
そんなことをしてしまうこともあるわさ。
でもそれこそマズくないだすか?
マズいどころか致命的ね。
毎日半分水換えなりph調整剤投与なりしても
水槽内の状況が同じなら水質急変にしかならず
水質改善には繋がらないだわさ。
でも目先の用法容量…
「入れるだけでphが変わります」
という数字の問題だけしか見ていないので
ビーシュリンプ飼育の基本、
「水質急変に弱い」とかは忘れている、
つまり局所的には用法容量を守っているが、
水槽全体的には用法容量を無視しているんだわさ。
キツイ言い様だすな…
たしかにキツイ言い様してるわさよ。
でも事実として次のことが言えるわさ、
犠牲になるのはいつも生体だということ。
もちろんその生体の為に行っている、
ということはわかるだわさよ。ただね、
情報に踊らされ視野が狭くるなることは、
普段は絶対やらないタブーすら
忘却の彼方に追いやることもあるんだわさ。
だからあちしは言うんだわさ、

用法容量を守って正しくお使いください、
その意味を違えないで
ふむ…でもさ、
問題が発生する前に対応したい、
って思ってやってる人もおるんでないだすかな。
それもまた「その意味を違えないで」ってヤツね。

たしかに問題が発生する前に対処できるに
こしたことはないだわさよ。
でもさ、
それが問題発生に向かっている環境なのか、
さしあたって問題がない環境なのかということを
まず見極めねば無意味だわさ。

問題が発生に向かっている環境ならば、
まずはそれが発生しづらい環境を作るべきよ。
まぁphで言うならば、どんどんphが下がっているなら
硝酸塩の蓄積なりがある環境ということよね。
ならば適切に水換えするなり、硝酸塩を少しでも
消費する為に水草増やすなりと、
そういう対策をするべきだわさよね。

問題がない環境ならば、
むやみにいじらず見守れば良いだけの話。
下手にいじればそれが問題の元になる。

「その意味を違えないで」ってそういうことよ。
なるほど、
難しいけどそこいら見極めてみるだす。
まぁあれね、
世の中の全てが正解とは限らないのよ。
ネットなんて特にそう、
自分で経験も検証もしていないのに
受売りだけで掲載している個人サイトも
正直少なくないだわさ。
さらに専門的なことに関しては、
大手有名サイトでさえ間違った情報も
あるぐらいだわさ。
加えて、水槽の状況はそれぞれ違う。
だから自分の水槽の状況を踏まえた上で、
他の人の言葉の意味を違えずに受け取るように
自分で考えないといけないと思うわさよ。
おけおけ、がんばってみるだす。
時にポケロ〜、
あちしのあちしによるあちしの為の新コンテンツ
「サギーの用語集」は見たかなもし?
見ただすよ…見ただすが…
なにか?
いや…もうちょっと優しく説明とかした方が…
「ポケロ〜」という項目つけなかっただけありがたく思えこのボケガエル!それがこのあちしの愛情!そう歪んだ愛情だわさ!!その実、本当はポケロ〜への愚痴を書いていると容量食いすぎるからお蔵入りにしたというあちしのワサワサへの隠れた愛情だわさよ!!!!
もうわけわかりませんがな…
これがサギークオリティよ。
なんだかのう…
じゃあせめてこのシリーズの最終回ということで、
もうちょい一般向けに優しげなお言葉くだされ。
まぁあれね、
インテリア風情でだけなら水槽やめとけ。
水槽は見た目にキレイな置物になるだけでなく、
その中に生き物がいる世界でもあるんだわさ。
だから悪いこと言わんから流行りだけならやめとけ。
そんな…身も蓋もない…
生き物を飼うとはそういうことよ。
命への責任を負う苦しみと、
命を育む喜び、
どちらも忘れてはいけないことだわさ。
それはそうだすが…
サギーは軽い気持ちで始めようとする
ライトユーザー敵視してないかい?
わっかる〜♪
おいおい…
でもほら、
少しぐらいは覚悟しないとダメなのよ。
水槽の中の生き物は飼い主に頼ってしか
生きていけない存在だわさから…
ふむ、辛口にめげずに
水槽を趣味とする人が増えることを祈るだす。

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