
| とうとうこの日が来ただわさ… |
| どうかしただすか? |
| 流行りの外部ろ過と雌雄を決し! 底面ろ過の意義を示し!! サギーの美しさを世に知らしめるのよ!!!! |
| はぁ… |
| そうよ!あちしは今日、歴史を変えるのよ!!流行の外部ろ過を完膚なきまでに叩きのめし!全国1000万の外部ろ過信者を駆逐し!あちしが大統領に就任するんだわさよ!! |
| はぁ… |
| …テンション低いわね、 文句あるなら言ってみるわさよ |
| あの…申し上げにくいことだすが… とりあえずサギーが美しいかどうかはどうでもいいし、 歴史を変えるほどのインパクトもさすがにないし、 外部ろ過を叩きのめす意味もないし、 全国1000万外部ろ過愛好家を駆逐することもないし、 サギーは大統領になれないというか それ以前に日本には大統領おらんし、 90%以上ツッコミどころだすよ… |
| 周りを気にして「信者」を「愛好家」という辺りが ちみの器の小ささよね、 こういうことはバシっと言っちゃえば良いのよ。 |
| いやいや、 無闇に敵を作る必要はありませんがな… |
| 敵を作るつもりはない、事実を述べるのみね。 ただそれを聞いて「そういう見方もあるよね」と 素直に受け取る建設的な外部ろ過愛好家もおるが、 同時に「ふざけるな!外部ろ過は最強!底面無能!」 と耳も貸さずに自論を吐くだけの信者もおるだわさ。 |
| いやだからそういうのがね… |
| そんな感じで 外部VS底面 いくぞ!!!! |
| …何卒おてやわからに |
| 先ずは前回、前々回同様ろ過能力からいきましょう。 物理ろ過については外部ろ過の圧勝です。 すでに何度も話しているように、 底面ろ過には物理ろ過はなしです。 それに比べて外部ろ過は、吸水部のスポンジで まず外部ろ過の効果がある。 まぁ外掛と同じで所詮ろ過に巻きこまれるのを 防止する為だわさが、そういうのがない 底面ろ過よりは物理ろ過能力は外部ろ過が上ね。 |
| おろ? 以外に素直に負けを認めるのね。 |
| 本当の人格者と言うのはね、 自分に不利なこともちゃんと心で受け止めるの。 もちろんそれで嫌な気持ちはするんだわさが、 でもそれを人にぶつけるようなことはしないわさ。 つまりポケロのような小者ではないのよ、あちしは。 |
| …悪かっただすな |
| 生物ろ過、この点に関しては中々判断が難しいわさ。 底面ろ過の生物ろ過能力の高さは すでに何度も話している通りだわさ。 仮に60cm規格水槽で5cm底床ならば、 水槽容量の約7分の1、約8リットルもの 非常に大きいろ過容量があるだわさ。 ただ外部ろ過もサイズは様々であり、 モノによっては底面ろ過並のろ過能力を もつモノも少なくはないんだわさ。 |
| ということは引き分けってことだすか? |
| それがまだそうはいかないわさよ。 ふと考えてみて欲しい、 外部ろ過は水槽外にろ過槽がある、これが大事。 つまり外部ろ過では 総水槽水容量=水槽容量+外部ろ過容量 であり、対して底面ろ過では 総水槽水容量=水槽容量=底床上容量+底面ろ過容量 ということだわさ。 つまりろ過能力自体は互角と言えなくもないが、 水の総量は外部ろ過の方が多くなるので そういう意味では外部ろ過の方が 水質安定をしやすいということになるだわさ。 |
| …じゃあ底面ろ過の負け? |
| ところがそうもいかないだわさ。 ろ過能力自体は同じでも、その水流などが違うわさ。 底面ろ過の水流は非常に緩やかにまんべんなく 底床に行き渡っているだわさ。 これは言い換えるなら、一部がつまるなどの ろ過トラブルが発生しても全体がダウンすることはない、 ということでもあるんだわさね。 対して外部ろ過は容量こそ同じだけれども、 底面ろ過に比べてそれは狭い部分をある程度の 速度をもって流水させるタイプなんだわさ。 この場合つまったりしたら全体に影響する、 そういった可能性もあるんだわさ。 まぁそこまで考えた時、 生物ろ過は引き分けぐらいに考えた方が良いかと… |
| 結局引き分けだすか… |
| どっかの心根も狭ければ器も小さくて おまけに脳ミソも小さいボケガエルの為に わかりやすく説明したんだわさよ。 |
| サギー…器でっかいんでなかったのかい? |
| 気付かせてあげること、それもまた優しさの形。 さてろ過の最後は吸着ろ過だわさが、 これは外部ろ過の方に軍配が上がるわさね。 まぁ言うまでもないだわさが、 外部ろ過のろ材スペースは元々いろんなろ材を 状況によって選択できるようになってるわさ。 だからそういう意味で外部ろ過の勝利わさね。 |
| ということは… ろ過能力は外部のが勝利ってことだすね? |
| まぁろ過能力だけ見ればね。 |
| 器が大きいんだすから 素直に負けを認めるだすよ。 |
| 別にポケロに負けたわけではないし、 それに「だけ」ってのは大事なところよ。 |
| そうなんだすか? |
| そうよ、それが今回の最重要ポイントだわさ。 |
| ほうほう |
| これから話すことは管理とも密接な関係があるわさ。 管理のしやすさ、 外部はちとろ材交換が面倒で、 底床云々は今までのと同じ様なものだわさ。 ただね、外部ろ過はその使われ方から、 どうしても直面する問題があるんだわさ。 |
| 問題? |
| 大型魚飼育にも使える、という前提があるのよ。 |
| まぁそりゃ大型魚とかにはピッタリだすが、 でもそれのどこが問題? |
| 外部ろ過は大型魚が飼える。 また外部ろ過はろ過能力が大きい。 そういう飼育はどういう飼育になるか… 多くのエサを与えても行える飼育、 ということになりがちなんだわさよ。 |
| でもでも、 そんなのろ材交換すれば済むだすべ? |
| その通りよ。 だからそこが問題にもなると言っているの。 |
| …どゆこと? |
| 外部ろ過の原理はけして難しくないわさ。 大きいろ過容量に水を入れてろ過する、 ろ材が汚れたら交換すれば良い、 ろ材を交換すれば良いから水が汚れる飼育でも うまくおこなうことが可能である。 これが外部ろ過の原理だわさ。 つまり外部ろ過のろ過能力は、 ろ材掃除とろ材交換に支えられているんだわさ。 |
| それはわかるだすが… でもそんなの他のろ過でも同じでしょ? |
| それが違うんだわさよ。 外部ろ過は容量の割には狭い部分を早い水流で 通過させるタイプのろ過だわさ。 その大前提にはろ材が問題ない状態である、 ということが当然あるんだわさ。 ここからが大切、 他のろ過では、少しぐらいろ材管理が遅れても、 深刻なトラブルにはなりづらいわさ。 底面ろ過なら少し水流が悪くなるぐらいで、 けっこう隙間があるところから水が流れていく。 外掛でも吸着ろ過の効果はなくなっても、 ある程度の生物ろ過でそんなには問題は出ない。 が、外部ろ過では限界を超えると一気に問題が出る。 ちょっと考えてみ、 外部ろ過って他のろ過と違って密閉したろ過なのよ。 つまり密閉状態で水を満たしろ過するから、 ろ材全体が効率的に働くんだわさ。 でもそれは一歩間違えば最悪の状況に成り得る。 その最悪の状況とは、止水域の発生だわさ。 もし外部ろ過の水流が止まる、もしくは 一部に水が流れない部分が出来たらどうなる? |
| えっと…もしかして… 嫌気バクテリアとか活動しちゃう? |
| そうだわさ。 密封状態がアダとなり、流水が滞って酸欠になれば 嫌気バクテリアの活動が活発になるかも知れない、 すると通常の好気ろ過サイクルと別のサイクルが生じ 結果水質悪化することが非常に多いわさ。 外部ろ過をやっていたらある日突然エビが全滅した、 とかはけっこうこの手の話だわさよ。 なまじろ過能力がな高いので どんどん限界に近づいていることにも気付きにくく、 それに気付かないが故のいきなりの崩壊ね。 |
| でもさ、 それは底面ろ過でも起こることではないだすか? |
| 今日はツッコミ多いわね。 まぁ器の大きいあちしは全て論破してしまうわさが… 底面ろ過で起こる可能性は0ではないだわさね。 ただ底面ろ過の特性として、 絶好調からいきなり崩壊はまずない。 徐々に生体が落ち始め…とかな感じ。 まぁだからあれね、 外部ろ過は管理を誤ると、 一気に致命的なトラブルが発生するだわさ。 そのリスクを考えた時、 外部ろ過が底面ろ過に必ずしも勝っているとは言えん、 譲って譲ってトントンね。 |
| でもでも、 底面ろ過を失敗する初心者は後を絶たないだすよ? |
| 今日はホントしつこいわね。 10年つきあってた彼女もわかれるぐらいしつこいわね。 まぁ偏った愛情も大きいあちしが論破しまくるわさが… 底面ろ過が上手くいかない人の50%以上は、 餌やりができていないことが多いだわさ。 立ち上げたばかりでバクテリアの繁殖がまだなのに いきなり大量のエサあげたりすると、 底面ろ過が機能しないうちに生体が死んじゃうわさ。 でも外部ろ過だとデフォルトの吸着ろ材があるので、 無茶な餌ヤリをしても大丈夫なことがある。 でもそれを「正しい餌やりを憶えた」と勘違いして、 結果いずれ外部ろ過の限界を超えて崩壊、 ということがよくあるんだわさよ。 まぁ残りの失敗のほとんどは水作り関係だわさね。 初心者のうちは不安で、いろんな薬剤とか 水作りの元とかを投入してしまうもの。 でもそれは時として水作りの妨げになるだわさ。 この時も外部なら吸着ろ材で、 行き過ぎた分を一時的に吸収する可能性がある。 つまりね、 外部ろ過は吸着ろ過も利用しているから、 本当の意味での生物ろ過とかが働いていなくても それのような働きをしちゃうものなのよ。 これは生物ろ過をとにかく促進する底面ろ過とは 考え方からして違うんだわさ。 |
| うむ…なんでも返すのう… じゃあさ、外部との連携ってできないんだすか? |
| それはできるだわさよ。 外部ろ過と底面ろ過を併用すれば 外掛と同じ様な補完関係になれるだわさ。 また外部ろ過の吸水口を底面ろ過につなげれば、 外部ろ過で多いトラブルの吸水口スポンジ目詰まり、 それを避けることができるわさ。 なんせスポンジ表面よりも底床の方が広いわさから、 より長い期間安定して吸水が可能になるわさ。 |
| ふむふむ、 結局外部とも協力できるってことね。 |
| まぁそうだわさね。 |
| だったら最初にあんなに煽らなくてもいいのに… |
| … |
| ん?どした? |
| キツイ言い様になるだわさが… 近頃は外部ろ過が安く買えるようになっただわさ。 15年ぐらい前には3万ぐらい当たり前だったのに、 今では1万円でお釣りがくるモノもある。 そのおかげで確かにアクアリウムは 今までよりもさらに身近なモノになったわさ。 でもそれはね、メーカーとかの努力の結果なわけよ。 つまり生物ろ過が出来てなくてもある程度は 飼育出来るようなろ材やろ過を開発した、 その部分がかなり大きいだわさ。 そしてそれが当然と思う人も増えたし、 「これこそアクアリウムの真髄」と思い込んじゃう人も 現れているのが今の実情だわさ。 でもね、勘違いしないで欲しい、 外部ろ過も所詮は道具でしかないのよ。 使い方次第で良くも悪くもなるのよ。 外部ろ過だけでなく全てのろ過がそうなの、 良い部分もあるし、リスクになる部分もあるんだわさよ。 だから「外部ろ過が万能」と思うことだけは 本当にやめて欲しいわさ… だってそれはアクアリウムの可能性を狭めるだけで、 けして良いことではないんだわさ… だからそう言う意味で、 あちしはあえて外部ろ過と対決しなくては ならないと考えたんだわさよ… |
| … |
| 最初にいったように、 あちしは底面ろ過の欠点も認めているつもりよ。 その上で他のモノと合わせて使っている。 好きなモノは好きで良いだわさ、 ただ盲目に固執するのだけはやめてみないわさか? それが結局、生体のためだったりもするだわさよ。 |
| そうか…そうだよね… あまり1つのものにとらわれ過ぎずに、 お互いの良いところを利用していきたいと思っただす。 |
| きっとそれでいいんだわさよ。 |
| ところで今回はもうオチなしで このまま終わっちゃっていいよね? |
| そういうところを雰囲気から察せないのが ポケロの心遣いのなさだわさね… だから器が小さいのよ… |
| すまんだす… |
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