……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜…〜……〜……〜〜……
//////☆
////★ 【魔法の秘密通信】 第23号 2006/1/30
//☆
★ __−ニ二三三
_______________/⌒‖ニニニニ三三
└──────────── _‖ニニニ三三
ハリー・ポッターと魔法の秘密(kmy)
……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜…〜……〜……〜〜……
┌─────────────────────────────────┐
│ ■目次
│ ・魔女のつぶやき 邦訳発売日・タイトル決定
│ ・5巻あれこれ
│ ・編集後記
└─────────────────────────────────┘
……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜…〜……〜……〜〜……
魔┃女┃の┃
━┛━┛━┛
つ┃ぶ┃や┃き┃
━┛━┛━┛━┛
∞〜〜〜∞〜〜〜∞〜〜〜∞〜〜〜∞〜〜〜∞∞〜〜〜∞〜〜〜∞〜〜〜∞〜
ハリー・ポッター第6巻の邦訳の発売日が決定しました。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
J.K.ローリング著 松岡佑子訳
静山社 税込価格 : \3,990 (本体 : \3,800)
2006年5月17日 発売予定
http://www.bk1.co.jp/product/2622327/p-regentag
仮タイトル「混血」が「謎」になりました。ことばのもつイメージを限定しない
で、少し範囲を広げてぼかした結果ではないかと感じました。
ブログ記事でもご意見を頂きました。詳しくはこちらをどうぞ↓
http://kmykm.seesaa.net/article/10911496.html
∞〜〜〜∞〜〜〜∞〜〜〜∞〜〜〜∞〜〜〜∞∞〜〜〜∞〜〜〜∞〜〜〜∞〜
┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓
★5┃┃巻┃┃あ┃┃れ┃┃こ┃┃れ┃┃!★
┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛
……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜…〜……〜……〜〜……
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆OWLレベルの魔法薬
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5巻は何かといいことがないハリーです。そして読者にとってもハリーの気
持ちになってみればハリーと一緒にいらつき、不安になり、ハリーを客観的に
見てみるとハリーの言動にあきれたりいらついたりと、なんだか落ち着かない
気分になります。そういう気分を本当に感じるというのは、それだけ物語が表
面的ではなく、内面にまで作用する力をもっているということなのかもしれま
せん。そんなハリー、自分自身を客観的に見るというのは難しかったと思いま
すが、スネイプ先生は実はそのあたりを考慮していたのかも?と感じるのが
「安らぎの水薬」。
この薬の効用は「不安を鎮め、動揺を和らげる」というのです。まさにハリー
にぴったり!15歳という大人になりきらないが本人は大人扱いされたいとい
う年齢のハリー。ハリーにとって好ましくない状況が続き、そしてひそかに悪
化していく現実で、不安は増大しいたるところで癇癪を起こし、なかなか自分
を抑えることができないでいます。さらに前年度末のセドリックの死の体験と
いうのは非常に辛いものでした。
さて一方のスネイプ先生は真実に気づいている者たちに吹く逆風のことをよ
くわかっていたと思います。そして、そんな現実で必要とされるのはそうした
逆風にめげない強い心を持つことかもしれませんが、なかなか15歳には難し
いかもしれません。まして多くの情報を知ることができない状態に置かれてい
るとなると、そして今後の魔法省の干渉を考えると「不安を鎮め、動揺を和ら
げる」状況がやってくることを予期してこの薬をまず取り扱ったとしたら――?
アンブリッジ教授(と魔法省)の考え方は学校は試験に通るためにあり、現
実世界での対処法を教えるところではないというものでした。そのアンブリッ
ジとは反対に、スネイプ先生は現実にも対処できるようなものを考慮している
のかもしれません。あまり表面には出しませんが。
ハリーは魔法薬のレポートを書くのもあまり気が進まなかったようですが、
この薬をきちんと作って服用していればよかったのではないでしょうか。スネ
イプ先生は実践と試験の両側面をわきまえていたのではないかと思います。ヴォ
ルデモート復活という現実と試験という現実。ハリーたち15歳という学生に
とってはその両方の現実のバランスというのは結構難しいものだと感じます。
ダンブルドア先生がハリーとなかなか目を合わせない理由をスネイプ先生は
きっと知っていたはずですし、ハグリッドも任務でいないことも承知していた
と思います。スネイプ先生はハリーにとって本当に憎い相手ですが、本心をな
かなか見せない先生は「安らぎの水薬」という助力を示したのかもしれません。
そうだったら、いいなと少々希望的観測が入っていますけど。
とはいえ、ハリーの作った薬はひどかったようです。学生時代に憎憎しく受
けた授業でも、後になってよかった、と思える状況が来ることがあります。
きっとハリーもスネイプ先生の授業は辛いかもしれませんが、それだけ実になっ
て役立つ日が来るのではないでしょうか。
こちらはブログ「憂いの篩」と同記事です。
http://kmykm.seesaa.net/article/12402721.html
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆ 魔法省のセキュリティ、死喰い人の計画
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5巻でもっとも疑問に思うのが、ハリーたちが魔法省に向かったときの魔法
省のセキュリティ状態と、ハリーをおびき寄せて予言を奪おうとした死喰い人
たちの計画です。魔法省には外来用の入り口があり、外来者はそこで用件を述
べて入ることになります。また、「ガード魔ン」と呼ばれている魔法使いがい
ますし、来省者は杖の記録を取られることになっています。5巻で騎士団のポ
ドモアが捕まったときは、ガード魔ンのエリック・マンチが午前1時に魔法省
で仕事をしていたということになります。しかし、ハリーたちが侵入したとき
には人気がなく、すんなりと入れました。夜中なのに明らかにおかしいと思う
のですが、そうした疑問を挟む間もなくハリーたちは神秘部へ向かってしまい
ます。ハリーが警告状を受け取ったのも夜ですし、魔法省という機関が夜誰も
いないというのは少々おかしいですよね。そうなると、もしここで死喰い人が
何らかの魔法を用いていたと考えるのが自然ですが、かなり高度な魔法が必要
とされます。ハリーたちが魔法省に確実に来ることができるとわからなくては
いけませんし、到着までに魔法省を空にし神秘部へ支障なく向かわせるように
しなくてはなりません。また最高機密的に扱われている神秘部の内部へ入るの
にもポドモアが捕まったように、実際は複雑な魔法(例えば賢者の石を隠した
ときのような魔法)で守られていなくてはいけないはずなのですが、そうした
ことも感じられません。
あかじめハリーたちが深夜に魔法省に来る場合だけでなく、日中に来ること
も視野にいれて計画を立てていたのではないかと思うのですが、どのような計
画を考えていたのでしょうか。また、魔法省のセキュリティというのはそれほ
どまでに脆いものなのでしょうか。ハリーたちが侵入した時間やその間の魔法
省内での動き、死喰い人の計画などを詳しく考えてみたいと思っています。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆ アンブリッジ教授は左利き?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ちょっとした余談ですが、邦訳5巻上巻のP481のイラストでアンブリッ
ジが描かれています。この絵をよく見てみると羽ペンを左手で持ってクリップ
ボードに記入しています。アンブリッジ教授って左利きなのでしょうか。記述
があったかどうか定かではないのですけど。
ついでに邦訳5巻P197の魔法省の「魔法族の和の泉」のイラストですが、
男の魔法使いは杖を右手で持っていますが、魔女のほうは左手で杖を持ってい
ます。原書UK版ハードカバー裏表紙にも同じくこの泉のイラストが描かれて
いますが、同じように男の魔法使いは左手で杖を持ち、魔女は右手で杖を持つ
という構図になっています。わたしは美的センスがないのでこういうイラスト
を描こうと思ったことはないのですが、きっとイラストレーターさんの中では
泉の構図がぱぱっと浮かんで、魔法使い・魔女のどちらも右手で杖を持ってい
るとバランスが今ひとつになるのでしょうね。だから片方が右手で、もう片方
が左手で杖を持つ構図に自然となるのでしょうね。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆ ブラック家(意味、家系図)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
シリウス・ブラックという名前はよく練られて名づけられたという印象があ
りましたが、他のブラック家の面々も同様に考えられて名前を与えられている
ようです。また、作者J.K.ローリング直筆のブラック家の家系図がオークショ
ンに出品されるようです。詳しくはご覧頂いたほうが感動すると思いますので
、ここでネタばれはしませんが、魔法界の家族のつながりが垣間見えます。あ
の人ってもしかしたら、あの人の先祖?と思うのですが、続巻で明らかになる
のでしょうか?
■ブラック家系図
ファンサイトMuggleNetで写真を見ることができます。ここのニュースによ
ると、1/28のDaily Telegraphに作者がブラック家の手書きの家系図をオーク
ションに出したとか。また、ファンサイトThe Harry Potter Lexiconではブラッ
ク家の家系図がまとめられています。これはNew Black family treeのページ
で見れます。オークションはBook Aid Internationalというところのものだそ
うですが、このサイトのNEWSによると2006年2月21日に行なわれるとの
こと。オークションについての詳しくはよくわかりませんので、気になるかた
は各自でお調べください(ごめんなさい)。
■ブラック家の名前の意味
★シリウス(Sirius)
冬の星座である大犬座の一等星。「焼き焦がすもの、光り輝くもの」という意
味を持つ。
★レギュラス(Regulus)
邦訳では「レギュラス」と呼ばれるが星の名が元になっており獅子座の「レグ
ルス」のこと。意味は「小さな王」。
★アンドロメダ(Andromeda)
ギリシャ神話の登場人物。カシオペアとケフェウスの娘。ペルセウスの妻。メ
ドゥーサの首の物語で有名。秋の星座でアンドロメダ座がある。
★ナルシッサ(Narcissa)
語源はギリシャ神話の「ナルキッソス」。ナルシストということばのもとになっ
た神話で有名。
★ベラトリックス(Bellatrix)
オリオン座のγ星であり、意味はラテン語で「女戦士」。
★フィニアス・ナイジェラス(Phineas Nigellus)
ラテン語"niger"(黒)が語源とされ"little black"ということらしいです。
ナイジェリアという国がありますが、そちらの語源もラテン語の"niger"だそ
う。参考まで。
参考:Wikipediaの"Phineas Nigellus"を参照。
★アルファード(Alphard)
シリウスの叔父。海蛇座のα星。語源はアラビア語で「孤独なもの」。
エラドーラ(Elladora、シリウスの伯母)とアラミンタ・メリフルア
(Araminta Meliflua、シリウスの母の従姉)についてはよくわかりませんでし
た。ご存知の方がいましたら教えてください。
シリウスの名前に込められた意味は有名ですが、弟のレギュラス、従兄弟の
ベラトリックスも星の名前だったことにようやく気がつきました。それにして
もレギュラスは獅子座の星なのですよね。獅子といえばグリフィンドールとい
う連想が働きます。レギュラスはスリザリン寮だったようですが、グリフィン
ドール的資質を持っているのかもしれません。叔父のアルファード氏はブラッ
ク家らしからぬ人物だったようですが、「孤独なもの」という意味も納得して
しまいます。甥のシリウスに財産を残したようですから、家族というものがい
ない方だったのでしょう。
参考サイト:
■家系図について
The Harry Potter Lexicon
http://www.hp-lexicon.org/
→New Black family tree
http://www.hp-lexicon.org/wizards/blackfamilytree.html
Book Aid International
http://www.bookaid.org/cms.cgi/site/index.htm
MuggleNet
http://www.mugglenet.com/
→写真
http://www.mugglenet.com/viewer/?image_location=jkrtelegraph/telegraph_jkrbookaidclose.jpg
Leaky Cauldron
http://www.the-leaky-cauldron.org/
→Jo Gives Additional Black Family History for Book Aid Auction
http://www.the-leaky-cauldron.org/MTarchives/008301.php
■ブラック家名前の意味について
MY FAVORITE THINGS
http://www011.upp.so-net.ne.jp/tohno/index2.html
→星の紳士録
http://www011.upp.so-net.ne.jp/tohno/htm/star-name.html
つるちゃんのプラネタリウム
http://homepage2.nifty.com/turupura/
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/
The Harry Potter Lexicon
http://www.hp-lexicon.org/
……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜…〜……〜……〜〜……
編┃集┃
━┛━┛
後┃記┃
━┛━┛
いよいよ邦訳の発売が決定しました。原書を一度しか読んでいないので、も
う一度復習せねば!と思っているのです。邦訳で気になるのはことばの訳し方。
このことばはどう訳すのだろう? 訳せるのかな?ということが気になってい
ます。5巻では「ハングマン」が省かれたりもしていたので、訳せない部分も
あるのだとは思いますが……。
日本語に置き換える作業というのが気になるこのごろです。
メルマガ発行元サイトmelma!のシステムが変更になり、広告が入るように
なりました。広告無しオプションは利用料金が発生するため利用しておりません。
読者のみなさまにはご理解をお願いしたいと思います。
また、システム等に関するお問い合わせはmelma!にお願いします。
……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜…〜……〜……〜〜……
□ハリー・ポッターと魔法の秘密
http://ag5.net/~kmykm
□ブログ「憂いの篩」(コメント、トラックバックはこちら)
http://kmykm.seesaa.net/
□意見・感想・投稿などは
http://ag5.net/~kmykm/mail.html
(このメールマガジン送信元アドレスには送信しないでください)
□バックナンバー
http://www.melma.com/mag/88/m00079088/
□登録・解除は
http://ag5.net/~kmykm/hg.html
このふくろうはmelma!のシステムを使用して飛ばしています。
システムに関するお問合せは下記へ
http://www.melma.com/
□電子ふくろう便通信 不定期発行『魔法の秘密通信』
内容の無断転載を禁止します。
Copyright (c), 2002-2005 kmy. All rights reserved.