ハーマイオニーが学校からいなくなってしまったら寂しく思ってもらえるというお話を聞くと、Sammyさんはやさしい方と感じました。
小中学校の同級生と学校が分かれてしまうと、あまり接点がなくなってしまって「違う学校へ行ったんだけど、どうしてるかな」と多少寂しいことはあるかもしれませんが、必ず会わなくてはいけない用件というのは(わたし自身では)意外となかったと思います。
近所の子でも例えば別の高校へ行ってしまった後の交友関係はわからないし、よほど仲がよくなければその後の進学、就職先までは知らずに終わってしまうように思います。さらに何度か連絡を取ろうとして、相手から返答が無かったりしたら、そのまま疎遠になってしまうようにも思います。
Sammyさんの「ハーマイオニーを始めとするマグル出身の子供たちはかわいそうに全ての友達をなくしているはずです」という推測にわたしは賛成です。そして、いつの間にか「同級生にいたなぁ」くらいの存在になってしまうのかなって。ということで、マグル界と疎遠な子どもの魔法使いという考えに行き着いてしまい、マグル生まれの魔法使いはハリーのようなマグルの社会に馴染みにくかった子どもが初めて自分の素質を認められるという世界に感じて、メルマガではそのように考えを展開しました。
再度本文を読み直してマグル出身の子どもたちの意見を聞いてみましょう。
「私の家族に魔法族は誰もいないの。だから、手紙をもらった時、驚いたわ。でももちろん嬉しかっただって、最高の魔法学校だって聞いているもの……教科書はもちろん、全部暗記したわ。それだけで足りるといいんだけど……」
(1巻 ハーマイオニー P158)
「僕、ほら、あのイートン校に行くことが決まってましたけど、こっちの学校にこれて、本当にうれしい。もちろん母はちょっぴりがっかりしてましたけど、ロックハートの本を読ませたら、母もだんだんわかってきたらしい。つまり家族の中にちゃんと訓練を受けた魔法使いがいると、どんなに便利かってことが……」
(2巻 ジャスティン・フィンチ‐フレッチリー P139)
「僕、いろいろ変なことが出来たんだけど、ホグワーツから手紙が来るまでは、それが魔法だってことを知らなかったんです。僕のパパは牛乳配達をしてて、やっぱり信じられなかった。」(2巻 コリン・クリービー P142)
まったく魔法が使えないマグルであれば、ホグワーツからのふくろう便は冗談に過ぎませんが、魔法の存在に気づいている、自分の変わった能力に気づいている子どもたち、両親にとっては気になる手紙だと思います。本来信じがたい出来事であるので、もう少し順を追って冗談だと思われないようなやり方でホグワーツ入学までの流れがあると思います。手紙が届くときも、ポストに入っていると冗談かも、と思いますが、直接手紙を持ってきたふくろうが姿を見せることで、ありえないようなことをまずは実感するのかもしれません。(さらに手の込んだ冗談と思う人もいるでしょうけども)
ハリーの受け取った手紙は入学許可通知と持ち物リストというシンプルなものでしたが、子どもの身の回りにおきる不思議な出来事は魔法のためであるということの説明、魔法界の概要などを記したものがかなりたくさんついているのではないかと思います。読まれないと困るので、読み出したらやめられない魔法がかかっていることでしょう。(バース市の魔法使いの老人が持っていた本のような魔法 2巻 P343参照))ついで特使の派遣される日時があり、ダイアゴン横丁への説明などが行なわれるのかもしれません。マグルの両親を説得するために派遣される魔法使いは「いかにも魔法使いの正装(ローブ)」で登場すると思います。胡散臭いですが、マグルに合わせるという意識が薄いので、魔法使いの正装で来るのが当然と考えてやってきそうな気がします。マグルのきちんとした服装を守ってやってくると余計詐欺のようですからね。しかも、この場合は魔法を隠すのではなく、魔法界の存在を明かすのだから、いかにも魔法使いという格好でいいと思うのです。胡散臭い魔法使いの特使の説明を聞くのでしょう。特使はひょっとしてその場でポートキーなどを使って、ダイアゴン横丁を案内するのかもしれません。話だけだと、嘘臭いので。そこでようやく多少は実感するのかもしれません。
ところで、ホグワーツの授業料っていくらなんでしょうね? また学用品もマグルのものは通用しないし、特定の店でしか買えないので高価のなのでしょうか? それとも魔法で量産していて安いのでしょうか? そういうことも気になりますが、グリンゴッツに金貨1枚と銀貨一握りしかないウィーズリー家の子どもが通えているわけですから、なんとかなるようですね。
マグル生まれの子どもの話を読んでみると、マグルの世界で進学先を決めていたジャスティンのような子もいます。魔女とマグルのハーフというシェーマスのような子どももいます(シェーマスのお父さんはマグルだそうですが、クィディッチワールドカップには行っていなかったように感じますよね)。ジャスティンはマグルの名門イートン校を蹴ってホグワーツに入学したので、そこへ行き着くまでには家族の間でも論議があったと思いますが。考えれば考えるほど興味深いことです。マグルの家族も簡単には魔法界の存在を信じられないようですから。
ただ、マグルの両親とホグワーツへ行った子どもとの連絡手段というのについてはかなり不備があると感じています。急に連絡を取りたいと思ったときにどうするのでしょうか?
Sammyさんの考えのように、なんらかの交換手段としてオペレーターがいるのでしょうか? そうでないと困りますよね。このあたりもマグルに対する魔法使いの優越感が働いているのか、簡単にはマグルから魔法界に連絡が取れないような仕組みになっているようなところが気になります。携帯は作動しないので、指摘の通り「マグルの電化製品は持ち込まない」というお知らせが必要ですが、両親は連絡も取れないような怪しい学校と思ってしまいそうなのですが、そのあたりはどうやって納得させているのでしょう?
マグルの家庭へホグワーツからもしかしたら定期的にふくろうがまわっているのかもしれない、とも思います。1巻のクリスマスでハリーはバーノンおじさんからクリスマスプレゼントが届いていましたが、それは郵便ではなくふくろう便に間違いないでしょう。バーノンおじさんはハリーに誕生日プレゼントをあげるような人ではないですが、クリスマスにわざわざハリー宛にコインを送ったのは、ふくろうがやってきたため、とにかく早く追い払うために手紙をつけたのではないかと思います。ふくろうがやってきたらバーノンおじさんは迷惑でしょうけども。
お話を受けて、思いついたことをいろいろ書きなぐってしまいました。魔法界とマグル界の連絡手段についてはより詳しく考えてみたい話題です。