世界的に有名なビーターコンビ、ケビンとカール・ブロードムアの存在が、その評判を定着させた。2人は1958年から69年の間在籍してプレーし、その不埒な行為で
この部分をそのまま信じると、ケビンとカール・ブロードムアなる人物は、2027年までファルマス・ァルコンズに在籍していた事になりますよね? 素直に考えれば、この文章は2人の引退以降・・・2027年以降に書かれたものとなります。しかしながら、図書カードにはオリバーやハーマイオニー・ハリーの名前が列記されています。
★kmy
この部分は翻訳者の考慮不足だと断言できるかもしれません。二冊の教科書には訳語にいろいろ不備な点があります。この教科書は邦訳4巻の前に出版されましたが、教科書と4巻で翻訳が微妙に違う単語があります。SAKURAさんの指摘された部分を原書から引用させていただきます。
The Falcons are known for hard play, a reputationconsolidated
by their world-famous Beaters, Kevin and Karl Broadmoor, who played for
the club from1958 to 1969 and whose antics resulted no fewer than fourteen
suspensions from the Department of the Magical Games and Sports.
("Quidditch through the ages" Kennilworthy Whisp[J.K.Rowlling] broomsbury
)
原書では明らかに1969の文字が入っていますが、翻訳は「19(69)」を省いた「69年」になっており、「の間」ということばで誤解を生じるようになっているようです。
「魔法暦」は存在するのか?
★SAKURAさん
幻の動物とその生息地、P94の「スニジェット」の脚注を引用致します。
※13 クィディッチの発達にゴールデン・スニジェットが果たした役割に関心のある方は、ケニルワージー・ウィスプ著「クィディッチ今昔」(ウィズ・ハード・ブックス発行、1952年)を参照のこと。
この部分を素直に考えると、クィディッチ今昔は1952年に(少なくとも初版が)発行されたものとなります。 『幻の動物とその生息地』の奥付に2001年9月1日 初版第1刷発行とあり、その下に魔法暦2001年9月1日 第52版第1刷発行とあります。
クィディッチ今昔には魔法暦でいつ何版が出たのかは記されていません。
★kmy
第52版と奥付に入れたのは静山社のアレンジのようです。原書には特に版に関しての記述がないようです。copyrightの部分に「魔法暦」的な記述はありません。『クィディッチ今昔』は1952年発行なのですが、何版かは不明です。しかしながら、1952年発行のものがそのまま使われいるわけではなく、加筆され、版を重ねて図書館の蔵書となっているようです。そのままの形で複製した、ということを文字通り受け取り、「ハリーたちが使っていた当時のまま」ということを考えると、ちょっとおかしな感じをうけます。この教科書が出たのは魔法暦2001年ということになっていますが、原書にはそうした記述はないように思います。copyrightの部分にフィクションはないようです。魔法暦2001年は翻訳者側で入れた部分ではないか、と思いますが、不要だったのでは?と感じます。(原書は確か3月に発行だったと思いますので、9月1日も静山社の発行月日であり、厳密には魔法的なものではなく、日本マグルとしての日付にフィクションを加えているようです。
購入した人にとっては作者の意図で入っているように感じますよね。原書は2001年3月12日発売です。『クィディッチ今昔』のハリーの貸し出し期限3月11日は、発売日の前日であることには何か意味がありそうに感じてしまいます。
★SAKURAさん
原書には魔法暦の記載はないのですね。私は、松岡女史が「9月1日」という日付が好きな為にこの日を発行日としたのだと単純に考えていて、邦訳を出す為には当然、原書が先に出ている必要がありますから、(イギリス魔法界→イギリスマグル界→日本マグル界、という提供順序ですよね)「日本マグル界に提供された日=イギリス魔法界での2001年9月1日」なのだと捉えていました。当然、原書にも「イギリスマグル界に提供された日付」と、「その日付がイギリス魔法界においていつなのか」という奥付(copyright)があるのだと考えていました。原書に無い『魔法暦』の日付をわざわざ加える必要はないのでは、というkmyさんのご意見に全く同意です
★kmy
この教科書に関する作者の設定にはマグルの暦と異なる「魔法暦」はないものと思います。それならば、この教科書はハリーが何年生のときの複製になるのか、という疑問が生まれます。こちらについて、SAKURAさんが考察してくださっています。
『クィディッチ今昔』のオリジナルはいつ発行のものなのか?
★kmy
『クィディッチ今昔』は1952年発行なのですが、何版かは不明です。しかしながら、1952年発行のものがそのまま使われいるわけではなく、加筆され、版を重ねて図書館の蔵書となっているようです。そのままの形で複製した、ということを文字通り受け取り、「ハリーたちが使っていた当時のまま」ということを考えると、ちょっとおかしな感じをうけます。
★SAKURAさん
私もこれは同感です。幻の動物とその生息地と同じく、良い本は何版・何刷も重ね て、テキストとして使用されているのだろうと考えました。日本マグルの『国語辞典』のように。
ハリーが最初に『クィディッチ今昔』を読んだのは1年生の時、初試合の対スリザリン戦の前です。
ハーマイオニーがいなかったら、あれだけの宿題を全部こなすのはとうてい無理だったろう。それに、『クィディッチ今昔』という本も貸してくれた。これがまた面白い本だった。(1巻 P264)
ハーマイオニーが図書館から借りて、ハリーにまた貸ししたのかな?と捉えているのですが……。ハーマイオニーは1巻を読み返すと、箒に乗るのは他の教科に比べて得意ではないように思いますし、第3巻での言動からも、グリフィンドールが勝つのは嬉しいけれど、ハリーやロンほどにはクィディッチ自体に興味が無いように思います。寮対抗トーナメントの初戦に向けて、他の生徒に知識面で遅れをとる事に恐怖を抱いている彼女が、『歴史書』を読むような感覚で図書館で借りてきたのかな?と。
貸し出しカードの名前はウッドが最初ですよね。ただ、ウッドはハリーが1年生の時に、パーシーと同じ5年生です。ウッドはそれ以前に、この本を読んでみようと思わなかったのでしょうか? 寮代表選手に1年生で選ばれるのはハリーが100年ぶりとの事でしたが、(1巻 P225)選手に選ばれて最初の年にキャプテンを任されることは考えにくいので、少なくともウッドは5年生の当時既に、2〜3年選手だったと考えます。1年生は個人用箒の携帯が許されていないとはっきり記述がありますが、果たして何年生から個人の箒をホグワーツへ持っていって良いのでしょう? 学校の箒は古くて試合には適さないようですから、(不可能ではないと思いますが、ウッドがすぐにマクゴナガル先生にハリーに個人用箒を持たせる事を提案していることから推測するに、)寮代表選手は個人用箒の携行を許された後に選考試験を受ける資格ができるのでは?と考えています。ウッドは卒業後にプロチームと2軍契約を結ぶほどにクィディッチが好きなのですから、寮代表選手になる以前、入学してすぐにでも、この本を読んでいたのではないでしょうか。他の寮の選手の名前も見られる事から、寮代表選手にとって必携本だった事は言うまでもありません。(ロンが借りていないのが不思議ですが、フレッドの名前はあってもジョージは借りていないことから、ジョージはフレッドと一緒に読み、ロンはハリーと一緒に読んでいたのでしょうか。ロンは、ハリーよりハーマイオニーより先に読んでいてもおかしくないように思いますが、ロンは根っから『読書』が嫌いなのかもしれません。図書館の貸し出しカードに自分の名前を書くなんて恥ずかしい、とか、自分の中で有り得なかったのかも?)
ここまで考えてきて、2つの推察が頭の中で膨れ上がりました。
1:クィディッチ今昔をマグル向けに提供した日時に、魔法界に存在した最新版をダンブルドア先生が提供し、オマケ的要素として、ハリーファンのマグルが喜ぶよう、ハリー在籍当時(何年次かは不明)の貸し出しカードをマダム・ピンスから拝借し、付録として付けた。
2:オリバーはこの本が大好きで、ことあるごとに図書館から借りて読んでいて、その度に新しい版になっていて新たな情報が加わっており、読むたびに感動してグリフィンドールチームの他のメンバーに読むように勧め、ハーマイオニーは図書館の本が定期的に新しい版になって新しい記述が増えている事に気付いていてこれらの本を定期的に借りていて、改版に気付いてはハリーに教え、ハーマイオニーの後にハリーが借りる事を繰り返していた。
この本が魔法暦でいつマグルに提供されたかは不明だが、ダンブルドア先生がハリー好きマグルの為に、ハリー在学当時(何年次かは不明だが、オリバーが在学中のもの)の貸し出しカードを特別に付けた。
トヨハシ・テングの記述から察するに、(サッカーは静岡県ですが、クィディッチは愛知県なのですね。これも不思議。単にローリング女史の好きな地名だったのでしょうか?)私たちマグルの持っているクィディッチ今昔の版が(魔法界での)1994年以降の版であることは確かでしょう。ファルコンズの記載の「2027年」問題は解決したのに、さらに不思議を呼び起こされてしまいました。
トヨハシ・テングの記述から察するに、私たちマグルの持っている『クィディッチ今昔』の版が(魔法界での)1994年以降の版であることは確かでしょう。
★kmy
最初の貸し出しは11月なので、一年生のときに借りた版の複製であれば、ハリーの返却期限が11月のはずです。そうではないので、この『クィディッチ今昔』の複製版はハリーが一年生のときのものではないということになります。SAKURAさんの考察にありますように、オリバー・ウッド、マーカス・フリント(第1巻で五学年、3巻で卒業)が在学中のものです。マーカスは卒業ぎりぎりに借りたのでしょうか? 月並みな考えで押し進めてしまえば、原書4巻が2000年7月8日発売で、この本が2002年3月12日発売ということで、ハリーが4年生のときの複製ということになるのでしょうか。そうなると、ハリーの生まれた年が1980年(有力説による)から考えて、ハリー四学年は1994年になり、この本の内容が1994年まで、というのにも一応の納得は得られるかと思います。それにしてもトヨハシ・テングの試合は3月以前?ということになるのでしょうか。ずいぶん新しい内容が入っていますよね。それにオリバーが借りた時点は前年ですから、1993年になります。そうなると、この本は自動更新されている(魔法で?)と思えてきます。この点について、SAKURAさんがさらに考察して下さっています。
魔法界の書物はどうやって新しい情報を盛り込んだ最新版となるのか?
★SAKURAさん
DAの会合日時を知らせるために、ハーマイオニーが偽のガリオン金貨を使っていましたね。
ハリーが次の日時を決めたら、ハリーの金貨の日付を変更します。私が金貨全部に「変幻自在」の呪文をかけたから、一斉にハリーの金貨をまねて変化します。
(第5巻上、P626〜627)
魔法界の書物は、みんな変幻自在呪文がかかっているのではないでしょうか? 魔法界の書物にも、著者がいて、発行元があって、書店に流通しているという点はマグル界と同じです。ということは、印刷所と製本所もあるのでしょうか?電気で動く印刷機や製本機があるとは考え難いですよね。じゃあ、どうやって作っているのでしょう?いくら魔法でも、1枚ずつの紙に文字をプリントしていくというのは大変な気がします。
著者が羽ペンで羊皮紙に書く
↓
発行元が編集する
↓
「本」の形にした時のページ数が決まる
↓
各章ごとに少し余裕を持たせたページ数を指定して、製本・印刷業者に発注
↓
製本・印刷業者が白紙の羊皮紙を本の形にした状態のものを作る
↓
この状態で変幻自在呪文をかける(製本屋さん、印刷屋さん、発行元のいずれかでしょう)
↓
1冊に魔法で内容を記せば(スネイプ先生が魔法薬の調合方法を黒板に記すのと同じ呪文?)全ての本が「1冊目をまねて」印字される
↓
内容に新たな記述が必要になった際は、1冊目の内容を変更すれば他の本もそれを真似て最新の記述となる。その際、○版第1刷→○版第2刷、となる。
↓
余白が足りなくなったら、新しい「版」を最初と同じように作る。(今までの刷でまだ書店にあるものは発行元が回収するのでしょうか。)それが、第2版第1刷となる。
いくら変幻自在をかけてあっても、ページ数が足りなくなったらダメなんじゃないかと考えました。(文字がひとりでに小さくなって無理やり収まるというのも考えましたが、読み難いですよね)
ハリーが4年生の3月11日を返却期限日とする日に借りていて、ウッドが借りたのはその前年の4月9日が返却期限とすると、ハリーが借りた時、既にウッドは卒業している、ということになりますね。
(ハリーが4年生に進級する前の夏休み、クィディッチワールドカップの際にパドルミア・ユナイテッドと2軍契約を交わしたばかりだとウッド自身が語っています。(第4巻上、P130〜131)
この本がマグル界に提供されるにあたり、ウッドが93年4月、ハリーが94年3月に借りた当時、図書館に置いてあったものを複製したと考えると、94年の出来事が記載される為には、変幻自在術しかないのでは、と思いました。変幻自在術はNEWTレベルだと5巻上、P628に記載されています。NEWTレベルの変身術のクラスを受ける為には、OWLで変身術にパスしている必要がありますね。
そうすると、OWLレベルの変身術が苦手な子は習わない魔法という事になるのでしょうか。大人の魔法使いでもできる人と出来ない人がいそうです。魔法界の製本屋さん・印刷屋さんというのは、呪文学と変身術(物体を変化させる呪文)に長けた子が就く職業なのかもしれませんね。
余談になりますが、ハリーが4年生の3月頃に借りた、ということは、対抗試合の真っ最中なんですよね。第2の課題が2月24日午前9時から、とあります。(第4巻上、P556)本を借りた日から返却期限日までが1週間〜10日程度と考えると、丁度、ロンが湖の底でのできごとを魔法の眠り版→誘拐版→魔法の眠り版に落ち着かせたあたり、「6月24日までは何も考えなくていい」とホっとしていた時期でしょうか。クィディッチトーナメントが無いのを寂しく思って、気晴らしにお気に入りの本を借りたのでしょうか。
★kmy
SAKURAさんの考察で、確かにこういう魔法を用いれば図書館の本が自動更新されるわけも納得できますね。このあたりネットで自動アップデートするソフトのようなイメージがあります。登録しておくと常に最新版に更新されるという感じです。
魔法暦自体は作者の設定にはないようですが、西暦はキリスト教に端を発していると言えます。そのことから発展した暦について、イギリス魔法界とキリスト教について、SAKURAさんにさらに考察をいただきました。